痛みだけでなく、痺れや筋力の低下まで引き起こす坐骨神経痛。
その症状は脚全体にまで及ぶこともあります。
坐骨神経は骨盤の中から梨状筋という筋肉の下を通って骨盤の外へ出る神経で、
膝窩(膝の裏)で二つの神経に分かれます。
その為、症状が出るときには下腿(すねやふくらはぎ)にも症状が出てきます。
🔷発生のメカニズム
坐骨神経痛は様々な原因が考えられます。
原因不明と言われるものが多いですが、
考えられるものを上げていきます。
まず1つ目は、脊柱管で圧迫が起こっている場合です。
医学書院 解剖学カラーアトラスより
写真は脊柱の写真です。
丸い部分(椎体)がある方が腹側になります。
左の写真の穴が開いている部分は、骨が重なることで管(脊柱管)になり、
そこに神経が通ります。
実際に管に神経が通っている写真が右(矢印)です。
この管の中で圧迫を起こす要因として考えられるのが
靭帯の肥厚やヘルニアです。
靭帯やヘルニアによって本来より狭くなった管が神経を圧迫してしまいます。
坐骨神経に枝分かれする箇所の脊髄が圧迫されると
坐骨神経痛として症状が出ることがあります。
2つ目は冒頭にもお伝えした『梨状筋』です。
坐骨神経は、骨盤の外に出るときに梨状筋の下を通りますが、
生まれつき坐骨神経が梨状筋を貫通している人もいます。
貫通している場合は、梨状筋の収縮が起これば圧迫も起こるので
異常を感じる頻度が高くなります。
3つ目は骨盤の歪みです。
骨盤が歪み、仙骨が傾くことで梨状筋が引っ張られ
坐骨神経を圧迫することがあります。
🔷坐骨神経痛を引き起こしてしまう原因
・脊柱管内靭帯の肥厚
・椎間板ヘルニア
・梨状筋を坐骨神経が貫通
・骨盤の歪み
簡単にまとめると、坐骨神経は様々な箇所で圧迫される可能性があるということです。
🔷症状
坐骨神経が支配している領域の感覚異常(痛みや痺れ)や運動低下が起こります。
また、坐骨神経より末梢で枝分かれする神経にも影響が出てきます。
坐骨神経の支配する感覚は下の図のようになっています。
この範囲で触られた感覚の左右差が出てきます。
運動低下は足首が上手く動かせなかったり、
膝を曲げにくかったりと脚に力が入らなくなります。
🔷治療
靭帯の肥厚やヘルニアなど、画像診断が必要な場合は
整形外科など専門の医療機関で検査をすることをお勧めします。
しかし、仙腸関節の不安定性が原因であったり、
原因不明なものに関しては、まずは骨盤の歪みを
整えることが重要です。
検査として歪みを私たちの手で本来ある位置に整えることで症状が改善・軽減する場合は、骨盤の歪みによる症状と考えることができるでしょう。
当院ではこの骨盤の歪みを整えていくこととして
組織間リリースを行って骨盤を歪ませてしまう阻害因子を取り除く治療を行っています。
組織間リリースとは、
ストレッチやマッサージとは違い、筋肉を伸ばしたり血行を良くしたりするということではなく、くっつき合っている組織と組織(皮膚と皮下組織、筋肉と他の筋肉・靭帯や関節包などの疎性結合組織)を剥がす施術です。
剥がれた組織は本来のスムーズな動きを取り戻します。
そして骨盤を安定させる筋肉をしっかりと働きやすい状態にすることも重要です。
普段のクセ(どちらの脚に荷重するかなど)を
修正していくことや、骨盤を安定させる筋肉のエクササイズなどを行い
再発防止に努めていきます。
あなたの坐骨神経痛を繰り返さない方法は、
「痛みを起こしている症状(痛いところ)に対してではなく、
その原因(全身)に対して、
適切な治療を行なうこと」です。
繰り返してしまう症状でお困りの方、
それは自分自身でコントロールできないことが原因かもしれません。
一度ご相談くださいね^^
「施術の前後で体の変化が体感できる」
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