前回に引き続き今回もランナーの腰痛についてお伝えします。
笑顔の彼は大六野秀畝選手(現旭化成)。
一昨年の八王子ロングディスタンスの10000mで27:46.55を出しました。
自己記録を一気に20秒以上更新しました。
地味な存在ですが、確実にステップアップしていて近くクローズアップされる存在となるでしょう。それだけ今の充実ぶりを感じています。
そんな大六野選手とは、
彼が大学3年生の箱根駅伝終了時からの付き合いとなります。
彼の先輩の鎧坂選手からの紹介でした。
走ると腰痛が出てくるということでした。
3年生の箱根駅伝では腰痛がありながらも隠して2区を走りきったということでした。
少し休んだけど走ると腰が痛くなることのこと。
【検査】
立位体幹の伸展で痛み(+)/座位では問題なし
回旋、側屈、屈曲も問題なし
うつ伏せにて股関節伸展や胸郭の伸展での運動連鎖の破綻。
細かくは色々とありましたが割愛。
以前紹介しました
”大殿筋張力の側副伝達による仙腸関節安定性の破綻”
が主の原因でした。
上半身と下半身の力が腰に集中してしまっての腰痛が発生していたのです。
もう少し簡単に表現すると
お尻の筋肉の力の伝達が腰の筋肉に正常に伝わらないため、骨盤の安定性が保てない
ということです。
合わせて胸を張る動作を胸で反らすことが出来ず、腰で反ってしまっていたので腰に負担がかかっていました。
【アプローチ】
実は初回は手技をつかって普段の腰痛の患者様にしている徒手療法をしました。
そのときは痛みは治まったですが、走ると痛かったということ。
なので、すぐさま運動療法に切り替えていきました。
よく
『普段は大丈夫だけど、スポーツ動作をしていると痛みが出る』
という方がいますね。
運動をしての痛みは、”緩める”、”整える”だけの施術ではその場だけの改善になりがちです(私の経験上です)。
それは、体の使い方に原因があるからです。
体の使い方が変わらなければ根本に痛みは動き続けるスポーツ動作の中では変わってこないのです。
とはいえそれは自分自身の意識だけで変えられないものがあります。
それが”大殿筋張力の側副伝達による仙腸関節安定性の破綻”といった意識下ではコントロールできない運動連鎖が原因だからです。
なのでそのつながりを作っていることが求められます。
徒手療法でしっかりとした連鎖ができる状態にして、つなぎ合わせる運動療法をしていきます。
これは胸郭の伸展を促してからの運動療法の一部です。
上部の胸椎伸展を促しています。
結果、運動療法を併用してからは、走っての痛みはなくなりました。
しかも1度のアプローチでです。
その後の彼の活躍を見るとお役に立てたのかな、と実感できほっとしています^^
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