膝蓋骨周辺の痛み、膝の屈伸でポキっと音がなる、膝のひっかかり感『タナ障害とは』
🔷タナ障害とは
タナ障害とは膝の屈伸に伴い滑膜ヒダが膝蓋骨と大腿骨の間に挟まり、痛みがでる障害です。
そもそも滑膜ヒダとは・・・
滑膜ヒダは関節の適合しない部分を補い、埋める役割があると言われています。
膝の関節の内部には、関節腔(かんせつこう)という空間があり、滑膜ヒダという膜のような壁で仕切られています。そのうち膝蓋骨(膝の皿)と大腿骨の間のヒダは、物を乗せる棚のように見えるため、タナと呼ばれています。
膝の滑膜ヒダは位置別に考えると
膝蓋上滑膜ヒダ
膝蓋下滑膜ヒダ
膝蓋内側滑膜ヒダ
膝蓋外側滑膜ヒダ
があります。
頻度として一番多いのは内側タイプになります。
通常健常者の50%にあると言われています。
🔷発生のメカニズム
膝関節を屈伸する際に、タナが大腿骨下端の内顆とぶつかってすれて炎症を起こして腫れます。膝の皿の内側に痛みや引っ掛かり感があり、特に運動時に痛みます。
膝の屈伸運動をしたときや
椅子から立ち上がるときなどに
膝に何か挟まるような感じがし、
コキッコツッといった音がすることもあります。
ランニングの着地の瞬間、曲がる膝に対して衝撃吸収のためにブレーキをかけて、かつそこから踏ん張って(大げさに表現していますが)また膝を伸ばしていくということを繰り返します。この動作の繰り返しでタナがずれたり、挟まったりして痛みが起こるのです。さらに大腿四頭筋の緊張が加わると膝蓋骨が大腿骨に押し付けられるため、タナと内顆との摩擦が大きくなってしまうのです。
🔷タナ障害という結果を引き起こすもとになる要素
骨盤の不安定性・左右非対称
股関節不安定性・筋力低下
大腿四頭筋のタイトネス(もも前側の筋の硬さ)
足関節の回内不安定性
踵の外がえし運動の増大
下腿の外旋・外方変位
距骨下での内反変形
前足部での回外変形
分かりやすくまとめると骨盤から下に症状を引き起こす要素があります。
ですが、
その引き起こす要素も結果としてで全身が関わっています。
骨盤や股関節や足関節、脛腓関節の可動域の低下から
アライメントに異常(ニーイントゥアウト、偏平足など)をきたし、
動作中に脚に生じる負荷の分散が上手くできないことから
過剰な負荷にさらされた部分に障害が生じていると考えています。
外的因子としては硬いグラウンド、不適切な運動などがあります。
🔷症状
膝のお皿の内側に痛みがあります。
お皿の内側にコリっとしたタナがあり、コリコリすると痛みが走ります。
お皿で内側に向かって圧迫すると痛みが走ります。
🔷治療
この症状は、その人の持つ構造的な問題もありますが(タナが大きいなど)、
多くは関節の位置関係の崩れと、負担のかかる不適切な関節運動の繰り返しによる
使いすぎの症状です。
したがって受傷直後の炎症期では、局所の安静が大事ですので、テーピングなどでの固定も大事になってきます。
しかし当院では、
局所の安静期から関節の位置関係を整えていくことを行っています。
今後同じような症状を繰り返さないために、
負担のかかる使い方を改める必要がありますが、
その前に使い方を改めるにも
その使い方にブレーキをかけてしまって負担のかかってしまう使い方になってしまっているところを緩めていく必要があります。
硬くなった局所に加わるストレスを減少させるということです。
特に大腿四頭筋が疲労すると筋の緊張が高まり、タナの摩擦が強くなるためタナ障害が起こりやすくなります。
ここで行っておきたい治療は、当院の組織間リリース(癒着剥がし)という技術です。
くっつきあってしまっているところを剥がして本来あるべきスムーズな動きを引き出していく治療です。
これを行うことにより、ストレッチやマッサージでは得ることができない、良くなった動きの持続を得ることができます。
根本改善の秘訣はここにあります。
そして
炎症期が終わったら早速使い方を改めることを行っていくことが大事。
セルフケアのエクササイズが豊富で、
自分でできることを提案しているのも当院の特徴です。
あなたの症状を繰り返さない方法は、
「痛みを起こしている症状(痛いところ)に対してではなく、
その原因(全身)に対して、
適切な治療を行なうこと」です。
「施術の前後で体の変化が体感できる」
北千住駅より徒歩3分にある千住スポーツケア整骨院
☎03-5284-8081(予約をしていただけるとスムーズです)
北千住の方だけではなく
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