🔷『症例報告:中殿神経の癒着』
結論からお伝えすると、
下の写真の青丸のところから指2本分のところにある「内側殿神経」が、
お尻の筋肉である「大殿筋」と癒着をしており、
可動性の少なくなっていた「内側殿神経」に可動性をつけるように大殿筋から癒着を剥がしていったところ痛みは消失しました。
今回は関節の位置関係を整えても痛みが変わらなかったため、
痛みの部位に直接アプローチを行いました例です。
以下は
どのような状態で、どのように施術をしていったのかの詳細です。
40歳女性
主訴:
普段は痛くないけれど、寝て起きるときに痛い、お尻が痛い、脚まで痛みが走る
特に硬いところで仰向けになっていて起き上がる時に痛い。
前かがみ、反る動きとも問題なし。
起き上がる時に1点痛い(指で痛みがあるところをさ指せる)。
アライメント:
左寛骨後傾・右寛骨前傾
後ろから骨盤を確認すると、
立位閉脚では左PSIS(写真の青丸部分)が下方の位置し、
前かがみをすると左右差が広がる。
開脚時には左右共にそろう位置となる。
仙骨は問題なし
前から骨盤を確認すると、
右ASIS(写真の赤丸部分)が下方に位置し、
腰を反る動作をすると左のASISが内方に移動する
恥骨結合(写真の緑丸部分)は右が菓舗に移動している。
上部体幹(肋骨・肩甲骨周り)は
胸骨角狭小、上部胸郭が凹んで見えるが
反る動作で症状が出現しないため精査はまたの機会とした。
施術:
まずは関節の位置関係を整えていきます。
仰向けになってもらい、左の大腿筋膜張筋、中殿筋、小殿筋(骨盤の外側)の癒着を剥がしました。
次に左のももの前側を斜めに走行する縫工筋を、
右の鼠径部の癒着を剥がしました。
これにより骨盤アライメントは整いました。
しかし症状は全く変わりませんでした。
次に残っている痛みのところへの施術に入ります。
これより痛みのところを指さしてもらい触診をしていきました。
するとPSISお指2本分くらい下方にコリっと横向きに走行する神経に触れます。
そこを触ると、普段不快に感じている痛みが再現しましたので、
その神経(内側殿神経)を大殿筋から剥がしていきました。
上下の可動性を取り戻せたので動作を確認すると、痛みは消失していました。
はじめから痛みのある所への施術でもいいかと思われると思いますが、
整っていない状態で痛いところを施術してその時は解消しても、原因が解消していないので(アライメント不良)、症状を繰り返してしまう可能性があります。
そのため、まずは関節の位置関係を整えてから、痛みの部位の施術としました。
あなたの症状を繰り返さない方法は、
「痛みを起こしている症状(痛いところ)に対してではなく、
その原因(全身)に対して、適切な治療を行なうこと」です。
「施術の前後で体の変化が体感できる」
北千住駅より徒歩3分にある千住スポーツケア整骨院
☎03-5284-8081(予約をしていただけるとスムーズです)
北千住の方だけではなく
草加、越谷、春日部、三郷、流山、守谷、つくば、松戸、柏、我孫子など
北千住を経由されている方には便利な21時まで受け付けをしております。