こんにちは。
前回は足関節捻挫の際に起こる骨折について記事を書いたのですが、
今までのブログを見返したところ、重要な足関節捻挫についての
記事を書いていなかったので、今更ながら書いていこうと思います。
足関節の捻挫はスポーツ活動を行っている方には多く発生します。
誰しも一度はと言っても過言ではありません。
そんな足関節捻挫ですが、少し捻った程度の軽いものから
靱帯断裂や骨折を合併するほどの重症まで様々です。
また、捻る足首の方向によって損傷する部分も変わってきます。
一番多く起こる捻挫は、皆さんが想像する通り
内返しの捻挫です。(足底が内側に向く捻り方)
この時に多く損傷してしまう組織として足関節の外側靭帯があります。
外側靭帯は前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯と
どの骨に付着するかで名前が変わってきます。
一番多く損傷するのが前距腓靭帯です。
上の画像では左から順に前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯となります。
前距腓靭帯は足関節の内返しを抑制するだけでなく
下腿の骨に対して距骨が前方に行かないように制御しています。
その為、前距腓靭帯が伸びる、または断裂した場合は制御が効かなくなり
内返しや距骨の前方移動が出てきてしまいます。
赤い〇が距骨です。
足関節を捻ってしまう原因として挙げられるのが
アライメント不良(歪み)や異常筋活動です。
足関節を脱力し、第2指の甲の部分を底屈方向に押し込むと
本来ならば真っすぐ曲がるはずです。
しかし、足関節のハマりが悪かったり、正しく筋活動が行えないと
足底が親指方向に向いてしまいます。
足底が親指方向に向いてしまうのは、内返しと同じですね。
すなわち、内返し捻挫をしやすいと言えます。
他にもつま先立ち。
つま先立ちを行った際にどの足の指の付け根に体重が掛かるでしょうか?
理想はスムーズに母指球(親指の付け根)に乗れることが理想です。
しかし小指側に掛かる、小指側へ逃げてしまいそうという方は
先程と同じように、内返しをしやすい使い方をしてしまっています。
このように、意外なところにも捻挫をしやすい原因が隠れています。
今回紹介した検査は2つですが、当院では他にも
何種類か検査を行っています。
治療としては、まずは組織の修復を図っていくことが第一です。
損傷の程度にもよりますが、一番確実なのは固定を施すことです。
組織の回復には3週間かかりますが、
症状の重さと日常生活動作を考慮した上で固定を外していきます。
『組織が回復したら治療が終了』と言いたいところですが、
関節の位置を安定させ、使い方を変えていかなければ
同じケガを繰り返してしまいます。
その為、組織間リリースや運動療法を取り入れ
正しいアライメント(骨の配列)正しい使い方を身に付けます。
治療を施すだけでなく、
アライメント、使い方を変えていくことが根本改善の近道です。
「施術の前後で体の変化が体感できる」
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