ランニング時の腰痛をお持ちの方もたくさんいることと思います。
様々な原因がありますが今回取り上げるのは、
長い距離を走っていると背中の下の方(腰部)に張り痛みが出てくるという症状についてです。
◇患者様データ
年齢:30歳男性
走歴:ランニング歴10年
頻度:週に4日ほど5km~10kmほど走る
Job:デスクワーク
◇症状
主訴
長い距離を走っていると右の腰部に張り感と痛みが出現する
◇マルアライメント
『骨盤の静的アライメント』としては、
左寛骨後傾、仙骨右傾斜(写真矢印)
『胸郭の静的アライメント』
右肋骨下制
『骨盤の動作アライメント』としては、
前屈時に左寛骨前傾制限
→開脚での前屈では左右差は変わらず
踵を上げて(膝の屈曲して)の前屈により左右差解消
後屈時にASIS間狭小
→股関節外旋位での後屈で狭小なし
『胸郭の動作アライメント』
体幹伸展時に右側に傾く
→右肋骨の皮膚を上方へ誘導すると減少
◇原因因子
◇マルユース
うつ伏せでのRSLRにて右大腿部伸展時に同側の腰部の収縮が左に比べて先に働く
本来ならば右の写真のように対側に伝達されます。
しかし今回の症状は右大腿を伸展するときには同側である右腰部に伝達され、左伸展時にも右腰部に伝達されていました。
これによりランニング時の右脚で後方に蹴る時に腰の反り感が強く出てしまうことで腰部の過剰収縮が起こっていただだと推察しました。
◇治療
リアライン(緩めて整える)
・左右大殿筋の下縁を上方にめくる
・右腰方形筋リリース
ここでは組織間リリースという手法を行います。
これにより、
『骨盤の静的アライメント』として、左寛骨後傾、仙骨右傾斜(写真矢印)がリリースにより解消し左右差ない骨盤となりました。
この時点で右脚を伸展しても痛みはなくなり、右脚伸展時の同側収縮も対側(左腰部)に収縮するようになりました。
スタビライズ(安定させる)
・うつ伏せでのダイアゴナルリフト(右脚の伸展と左腕の屈曲を同時に行います)
これにより、右脚を後ろに蹴る動作時に左腰部に伝達されることができるようになります。
最後に整った骨盤の維持のために
左右のお尻のストレッチとお尻と背中のトレーニング(ダイアゴナルリフト)を
継続していくよう指導して終了としました。
骨盤を整えていくには様々な手法があります。
当院では骨盤を外力で整えることはなく、
骨盤をゆがませてしまう箇所(原因)を精査して、
そこを組織間リリースで
本来ある筋肉の動きを引き出していき整えていきます。
それによりより
その後に行っていただくストレッチがより有効になり
状態の維持のお手伝いをしていくれます。
「施術の前後で体の変化が体感できる」
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