日本人に身近な球技と言えば、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール…。。。
パッと頭に浮かぶのはこの辺りでしょうか?
(皆さんそれぞれ違うとは思うますが。。。)
その中でも先日、草野球のピッチャーの施術に入らせていただく機会がありました。
当院でもピッチャーの肩の痛みは何例も見させていただきましたが、今回はいつもとは違う内容でしたのでご紹介させていただこうと思います。
まず、ザックリとではありますが患者様情報です。
主訴:投球時の肩後方の痛み
野球歴:15年以上
野球による既往歴:野球肘
野球歴15年以上の中でも投手として活動していたのは7年程とのことでした。
まず投球動作による痛みとして押さえておくポイントは、投球のどのフェーズで痛みが出てくるかです。
投球にはワインドアップ期、コッキング前期、コッキング後期、加速期、リリース期、減速期、フォロースルーと細かくフェーズが分けられています。
それぞれ体幹と上肢の位置関係や力が入る筋の違いによって、症状も変わってきます。
今回の症状はこの点では少し変わっていて、投球のどのフェーズではなく、投球動作では常に痛いというものでした。
いくつか検査をしてみたところ、上腕骨頭の前方移動と肩後方筋のタイトネスがあったため、まずは肩の状態を整えていきました。
後日来院された際に痛みの軽減はみられたものの、症状が残存していたため更に触診を進めると、肩の後方にあるワンポイントに強い圧痛を確認しました。
圧痛の正体は上外側上腕皮神経という腋窩神経の枝でしたでした。
腋窩神経は腋窩(わきのした)から上肢にかけて神経を伸ばすのですが、神経の本幹である腋窩神経とは別に上外側上腕皮神経は三角筋後部線維のところに枝を出します。
この神経が三角筋後部線維と癒着を起こしたことにより、投球動作での三角筋の筋活動でストレスがかかり痛みを発していました。
治療としては三角筋後部線維と上外側上腕皮神経の癒着を剥がすだけでなく、神経の通り道である外側腋窩隙を構成する上腕三頭筋、大円筋、小円筋の癒着も剥がしました。
治療として普段の生活の中での癒着を剥がすことはもちろんのこと、肩甲骨のアライメントの改善や肩関節の筋のアンバランスなどの改善も必要です。
※試合前ということで今回は結果因子(痛み)となってしまいました。
リハビリとしては既往歴や野手から投手への転向ということで投球フォームも見直していくなど、今後の課題もまだまだ見つかりそうです。
野球に限らず、日常の動作の中でこのパターンの痛みが起こる可能性は十分に考えられます。
お困りの方は、是非一度ご相談ください!
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