皆さんは足首(足関節)の捻挫はしたことがありますか?
多くの方は罹患したことがあるかと思います。
クセになってしまっている方も多くいらっしゃると思います。
クセになってしまう原因としては、捻挫した後の処置にあります。
今回は初発捻挫をテーマに記事を書いていきます。
足関節捻挫は、足関節を構成する骨(距骨)の受傷時の肢位によって細かく分類分けがされています。
全部を説明すると長くなってしまうので割愛しますが、大きく分けて2種類に分類できます。
・足関節内返し捻挫
・足関節外返し捻挫
以上の2つに分類できます。
皆さんがパッと頭に浮かぶ足関節の捻挫は内返し捻挫になります。
競技特性によって変わってきますが、構造上でも受傷割合は内返し捻挫がはるかに多くなっています。
そんな内返し捻挫ですが、しっかりと治りきる前に「痛くないから大丈夫」と動いてしまうことが多いですよね?
確かに包帯やテーピングは億劫です。
しかし、痛みが引いても組織の修復は終わっていません。
そんな中で動き続ければ、靭帯が引き離されりなどの治癒を遅らせる因子が多く発生し
「なかなか治らない」
「靭帯が緩くなった」
「捻挫が癖になっている」
という部分に繋がってきます。
では捻挫をしてしまった場合はどのように処置をすれば良いでしょうか。
まずは受傷直後は「RICE処置」です。
Rest:安静
Ice:冷却
Compression:圧迫
Elevation:挙上
以上の4つの頭文字をとって「RICE処置」となります。
過去の記事にてRICE処置について詳しく書いてます。
RICE処置を行った後は、適切な治癒環境を得るために固定が必要になります。
固定の肢位としては、一般的には良肢位(底背屈0度)での固定が多いですが、初発捻挫では背屈10度が好ましいです。
背屈10度の固定では、良く損傷を起こす前距腓靭帯の停止部が近接した関係性になるため、組織の修復が行いやすい環境を作ることができます。
また足関節は性質上、底屈位や底背屈0度よりも背屈位の方が足関節の安定性が高まり、距骨の内旋(靭帯が離される動き)可動域が下がることも重要です。
そしてポイントとしては、底屈を許さないことです。
組織の修復過程における底屈は前距腓靭帯が離されるだけでなく、底屈位のままだと足関節後方の組織が拘縮を起こし距骨の後方移動が失われやすくなります。
※距骨の後方移動
足関節背屈における距骨の動きは、関節の滑りと転がりの性質上、ただ背屈方向に動く(赤矢印)だけでなく、距骨が後方に移動(黄矢印)しながら背屈方向に動きます。
足関節後方が拘縮を起こすと、距骨が後方移動をしようとしても硬くなった組織にはじき返されてしまうため、後方に移動ができなくなります。
すなわち、関節のハマりが悪くなってしまいます。
では、応急処置後にどのような固定を施せば良いでしょうか?
背屈10度をキープておくのには包帯固定では少し弱いです。
綿包帯は伸びてしまうため、固定直後は良いですが時間が経つと緩くなってしまい底屈を許してしまうリスクがあります。
テーピング固定は毎回巻き直す手間も多く、テーピング代もかなり多くなってきてしまいます。
またギプスによる固定は捻挫の度合いにもよってきますが、関節全体の拘縮を起こすリスクがあるため、受傷後から復帰までにかなりの時間を要してしまいます。
そこでオススメなのが「リアラインスプリント」です。
特徴としては、
・底屈を許さない
・背屈運動に関しては可能なため、亜急性期(72時間以降)でのスクワット運動なども可能
・着脱が非常に簡単
以上のような特徴があります。
就寝中にも装着することで足が伸びる(足関節底屈)のを制御することができるなど、患者側も管理が非常に楽です。
底屈を許可するまでは捻挫が初発~3回目までの場合は3週間、4回目以降では1週間ほどです。
また、受傷直後のRICE処置にリアラインソックスを併用することで急性期の捻挫に対して更に効果的になります。
※リアラインソックスについてはコチラ
リアラインソックスを併用することにより、急性期からリアラインソックスによる圧迫や、テーピング効果による距骨の後方移動が保たれた状態になります。
その上からアイシングを行ったり、心臓より高い位置に患部を保持しておくことで炎症が引きやすい状態を作ることができます。
特にスポーツ現場での応急処置としては、専門性がなくても簡単に理想の固定環境を作ることができるので、非常にオススメです。
当院でもリアラインスプリントを取り扱っておりますので、捻挫をされた方は是非千住スポーツケア整骨院まで!
「施術の前後で体の変化が体感できる」
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☎03-5284-8081(予約をしていただけるとスムーズです)
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