こんにちは。
皆さんは足首の捻挫のご経験はございますでしょうか?
本来、軟部組織(筋肉や靭帯)の修復は3週間程と言われていますが、その期間を過ぎても痛みが引かないという例を何例も経験してきました。
今回はその原因についてご説明していきます。
さて、まずはよくある捻挫のご紹介から。
皆様が頭の中に思い浮かぶ捻挫は足関節の内返し捻挫というものになります。
足の裏が内側に向く捻挫ですね。
この時内返しを制限している外側の靭帯(前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)を損傷します。
中でも多いのが前距腓靭帯の損傷になります。
この部位に前距腓靭帯が存在します。
体表からだと外くるぶしの前下方にある窪みの部分に存在します。
ここが3週間以上経っても痛いということがあります。
特に底屈(指先を伸ばす)や捻挫した肢位である内返しで鈍い痛みが抜けません。
さてどんなことが原因なのでしょうか?
まず、考えられることが捻挫後の対応ですね。
急性期の対応や固定期間が短いなど考えられます。
が、今回取り上げていくのはそんな当たり前のことではなく、神経による痛みについてです。
その神経は浅腓骨神経です。
浅腓骨神経は腓骨(ふくらはぎの外側)から足背(足の甲)に向かって走る神経で、足背の感覚司る神経で、運動には関与しません。
画像の通り、浅腓骨神経は前距腓靭帯の上を走行します。
とても細い神経ではありますが、感覚を司る神経というだけあって、負荷が掛かると鈍痛を引き起こします。
この痛みがなかなか厄介です。
なぜ、浅腓骨神経が痛みを出すのでしょうか?
それは前距腓靭帯の損傷による浅腓骨神経の癒着です。
神経は筋肉とは違い、伸縮をすることはありません。
その為、関節の曲げ伸ばしの際は皮膚の圧迫や伸張ストレスが掛かる場合は、ストレスがない方へコリッと動くことによってストレスを免れています。
しかし、靭帯損傷後に出血をすると血液の成分によって神経が癒着を起こします。
癒着を起こしてしまうとストレスが掛からない方向へ動くことができなくなってしまうので、皮膚圧迫や伸張ストレスを受けてしまいます。
この時に出てくるのが、なかなか治らない鈍痛ということになります。
では、どうすれば改善されるでしょうか?
当院では組織と組織の癒着を剥がす組織間リリースを取り入れます。
組織同士の癒着を剥がすことで本来の滑走性を取り戻すことができるので、神経へのストレスも取り除くことができます。
痛みが抜けずに固定期間が長くなったり、マッサージやストレッチでは解決できない痛みですが、組織間リリースではそれが可能です。
他にも損傷後は固定によって足首の関節周囲の組織が癒着を起こしやすく、距腿関節(足首)のハマりが悪くなってしまうのですが、その部位の癒着も組織間リリースが有効です。
なかなか捻挫後の痛みが抜けきらない場合、浅腓骨神経が原因ということが良くあります。
お困りの方は是非一度ご相談ください!
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